前回お知らせしたとおり、7月13日に「翻訳者のための書評講座」を開催します。4月に亡くなられたポール・オースターさんを追悼して、各参加者が好きな作品を選んで書評します。
オースターといえば、柴田元幸さんのすばらしい翻訳で私たちは読んでいて、「恐れ多くて書評なんて無理」なんて考える人や、オースター作品を全然読んでないことがハードルに感じられる人もいらっしゃるかもしれませんが、これがはじめてのオースターだ!とか、今の新しい読者に紹介するような気軽な気持ちで参加していただけると、新鮮な書評が登場すると思います。
書評執筆枠はまだ数名受け付けています。採点から、あるいは視聴だけという方も、どしどしこちらからご応募ください。
今回は、書評講座で磨いた書評をまとめて書評集にして同人誌をつくります。コラム記事なども追加する予定です。詳細はBOOKPOT編集部が企画中ですが、同人誌をつくってみたい、一人じゃ勇気も時間もなかったから…… なんて思っていた人には参加をお勧めしたいです。
構成やブックデザイン、印刷、販売までBOOKPOT編集部が進めてくれるので、他の人は執筆に専念しつつ、時々制作過程をのぞくことができます。面白いな、もう少し踏み込んで関わりたいなと感じたら、名乗り出てください! 同人誌づくりは継続させていく予定です。
お問い合わせなどは、https://x.com/kyonitta か、knsbookclub@gmail.com まで、よろしくお願いいたします。
初の読書会開催
第5回の書評講座で、『ピュウ』(キャサリン・レイシー著、井上里訳、岩波書店)の書評が複数出たこともあり、Bookpotters のお仲間、檀原美奈さんの発案でBookpotters 初の小さな読書会を開きました。
同業者数名だけのとてもリラックスした中で、『ピュウ』について、作品の背景にある「閉ざされた社会」について、おしゃべりしました。文芸翻訳者の悩み相談的な話もあって、持って帰るおみやげが多い読書会でした。これからも時々やろうと思います。
今週のお知らせ
Bookpotters のお仲間、加来順子さんは韓国の作家キム・オンスの作品の翻訳者です。キム・オンス作品との出会いからのトークイベントを2024年06月29日(土)20:00~21:20にZoomで開催するとのこと。韓国語の翻訳に関心がある方はこちらをお読みください。
https://www.shin-gogaku.com/ikebukuro/event/detail.php?aid=271
第1回目書評講座の課題書が『キャビネット』でしたよね〜。一回読んだら忘れられない内容です。まだの方は読んでみてください。
同じくBookpotters のお仲間、まえだようこさんの翻訳が、けいこう舎から出ている『吟醸掌篇』vol.5に掲載されています。女性作家ミステリ号だそうです。6月10日発売ですので、みなさん是非手にとってみてください。詳しくはこちら!
https://www.keikousyaweb.com/%E5%88%8A%E8%A1%8C%E7%89%A9/%E5%90%9F%E9%86%B8%E6%8E%8C%E7%AF%87-vol-5/
まえださんは『ほんやく日和』のメンバーでもあって、いろいろな同人誌で翻訳を発表して活躍されてます。