こんにちは、みなさん。取りまとめ役の新田享子です。今回は講座について、そして今週気になった書評についてお届けします。
どんな講座なの?
翻訳者のための書評講座は、豊崎由美さんを講師にお迎えし、海外文学(ノンフィクションも可)の書評の書き方、批評の仕方を学びます。
参加方法は3通り。1)書評を書くところから始めるフル参加、2)採点と合評からの参加、3)視聴のみ、です。
もちろんおすすめは1ですが、2でもたっぷりと学べます。3は急に当日都合が悪くなった方用という感じでしょうか。
講座の流れ
講座前:書評を書く(自分で媒体を想定) → 全員の書評を採点する(約12点)
当日:1作品ずつ、講評と合評(約3〜4時間) → 書評王決定 → 懇親会(約1時間)
講座後:note に書評の書き直しを出す(希望者のみ)。たとえば、第4回目のマガジンはこんなふうになっています。
誰でも受講できるの?
海外作品の書評の書き方を学ぶので、翻訳者に限定していますが、キャリアの長さや分野は問いません。ライター業に主軸を置いている方でも大歓迎です。
豊崎さんの教える書評とは?
書評家にもいろいろなバックグランドや書評スタイルがあります。豊崎さんの書評に対する基本姿勢は、『ニッポンの書評』を読んでいただけると、よくわかると思います。基本的に書評者の個性を活かしてくださる指導です。書評のテクニックは課題書や想定媒体によって変わるので、講座を受けてからのお楽しみ!
合評で何を話す?
書評に対する感想を述べるところから始まりますが、限られた字数で何をどう伝えるかの意見交換です。毎回、合評は活発で、互いをリスペクトしつつも、講師と受講者の垣根はとても低いです。
なぜ書き直すの?
講評と合評でもらったコメントは頭では理解できても、いざ書き直そうとすると、なかなかうまくいかない。実際に書き直したほうが「体で覚える」ことができます。ですが、みなさん忙しいので、書き直しはやりたい人だけが、好きなときにやっています。
今週気になった書評
今話題の『射精責任』を東えりかさんが書評されていました。刊行前から炎上していた作品ですが、東さんの書評には、そうした炎上からは距離を置いた、冷静さがあると感じました。東さんは『射精責任』を誰に読んでほしいのかを明確に想定して、その読者が本を購入する前に知りたい情報をうまく取捨選択していらっしゃいますよね!
みなさんはどんな書評が気になりましたか? コメントお待ちしてます。
私たちの書評講座では、自由選択でこうしたノンフィクションの書評を書くこともできます。
それではみなさん、今週も元気にお過ごしください。