こんにちは! 日本は別れと出会の季節ですね。私の住むトロントでは、ただの春休みでしかなく、その最終日が聖パトリックデーなので、お酒好きは飲み歩いているようです。
ECサイトを作ったら、翌日に創刊号完売!
ECサイトができましたと告知したら、翌日即日完売!! とてもありがたく、達成感はありますが、もうないのかぁと思うとさみしい気もします。同人誌で創刊号を3カ月以内に売り切ったのは、快挙だと人に教わりました。でもね、売る努力もすごくしたんです。次号につなげたいです。
いつか増刷するかもしれません。しばしお待ちを。
売れ切れたけど宣伝しにいった!
ポッドキャスト番組「文学ラジオ空飛び猫たち」に、『翻訳者、豊﨑由美と読んで書く』宣伝しにいくことになっていたのですが、収録時には売り切れ。ですが、番組のホストであるミエさんとダイチさんから創刊号の感想をいろいろと伺いました。こちらから視聴できます。私たちが開催している書評講座についても話しているので、「受講してみたいと思っているんだけど……」とお考えの方は是非、聞いてみてください。この次の回でも、書評講座の展望について話しています。
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同人誌活動もそうですが、「文学ラジオ空飛び猫たち」さんたちのポッドキャストも一般的な商業ベースには乗らないものを作っています。継続させていくために、自腹を切ったり、制作コストを賄う様々な方法を考えたりして、趣味とは少し違うレベルの活動をするのって難しい面もあります。ですが、私が個人的に大好きなアメリカの移民系コメディアンってみな、そういう活動を繰り返してブレイクしてますし、日本だと、俳句や和歌のグループが伝統的にそうした活動をつないできていますよね。
「文学ラジオ空飛び猫たち」では2回にわたって、「これでおマンマを食べていくつもりはないけど、充実したい」というようなことを話しています。
今週の書評
Bookpotter の上原尚子さんによる書評です!
『図書新聞』3630号に閻連科著(翻訳 飯塚容)『中国のはなし―田舎町で聞いたこと』
「一度表紙を開いて小説の世界に入ってしまうと他の事が手につかなくなってしまう」の言葉に、つい本を買ってしまうほど、何かひとつのことに没入したい週末ってありますよね。
Bookpotters の訳書紹介
Bookpotter の辻村万実さんの訳書です!『闇に願いを』クリスティーナ・スーントーンヴァット著、こだまともこさんとの共訳です。ニューベリー賞候補になった、小学校高学年以上を対象にしたファンタジーで、大人にも読んでもらいたい作品だそうです。
辻村さんに作品の面白さを伺いました。
作者がタイ系アメリカ人で、物語の舞台は架空の世界ですが、街の様子や、自然、食べ物、文化・習慣などにタイの雰囲気を感じられて個性的(水上都市チャッタナーは 1950~60 年代のバンコクがモデル。仏教寺院が出てきたり、トロピカルフルーツやタイ料理らしい料理の描写があったりもあり
スリル満点で、アクションシーンもあるエンタメ性が高いストーリー
テーマはわりと硬派で、「法と正義の違い」「一人一人の善良な心が持つ力」「社会構造がもたらす不正や差別に声をあげる勇気」などについて考えさせられる
予約受付中だそうですので、ご興味のある方は是非!
Bookpotters は文芸やノンフィクションも翻訳していますし、創作もしています。このニュースレターでもできる限り紹介したいと思います。