こんにちは、みなさん。取りまとめ役の新田享子です。
去る6月17日、4回目の書評講座を開催しました。毎回参加者は20人くらいです。5回目もやる予定ですし、もう少し開催頻度を上げていきたいとも思っています。
4回目の課題書は、インヴェンション・オブ・サウンド(チャック・パラニューク著、池田真紀子訳、早川書房)、または自由選択(海外作品に限定)。自由課題は、参加される翻訳者さんの言語が多様で、みなさんが選ぶ本が面白いんです。
歌会や句会のような形式で講座をやっているので、評をつけるのことの難しさをいつも感じます。評価の基軸は自分で考えなきゃならない。だから、講座でも毎回話題になります。「人の作品を評価する」勉強なんですよね、つまりは。
ときどき、「書評かぁ、いいかな、書かなくても」という声が聞こえますが、私は「書評」という形式や掲載媒体の制約があって、本を誰かに買わせるという最終目的があるなかで、「何を書くか」を考えるのがとても好きです。そこが「文芸」なんだろうなって思ってます。実利と文芸が備わっていて、ちょっと面白い分野だと思いませんか?
まったくの余談ですが、今回は講師の豊崎由美さんがあとに用事が控えていて、後半「倍速しゃべり」になり、あれ?ズームが誤動作?と私はおろおろしてました。しかし、見事な早口! あっぱれでした。
いつも講座のあとに懇親会があります。今回は豊崎さんは不在。毎回すごくおもしろい炸裂トークをしてくださるので楽しみだったのですが残念。そのかわり、『インヴェンション・オブ・サウンド』についてぶっちゃけ座談会をしたいと一部の受講者から声があがりました。表では言いにくいことがたくさんあって、この一冊で思い存分楽しませていただきました。パラニュークはもうしばらくはいいよねってところまで……
あとこの講座から何かを出したいよね、という意見も出て、現在進行中です。集合知ってすばらしい。形ができてきたら、お知らせしますね。
最後に、コメント大歓迎です! これからもどうぞよろしくお願いします。