私の住んでいるトロントは紅葉まっさかり。秋晴れの青空を背景に見る赤や黄色って、どうしてあんなに美しいんでしょうね。
同人誌、絶賛予約受付中!
同人誌は内容が完成しました! これから組版や装丁デザインなどの作業に入ります。文学フリマ京都のブースも確保でき、とても楽しみです。私は一時帰国のタイミングをこの文フリに合わせました。現地でお会いしましょう!
この同人誌、どんな内容かと言いますと、第1回から4回までの書評講座の学びを選りすぐり、書評+学び+コラムの3本柱で作っています。100ページ程度の予定です。
講評や合評での会話をこうして文章にまとめてみると、過去4回に共通する学びがあって、4回分を横断的に学べます。「書評の書き方」を超えた、実践的で濃い内容です。
海外文学を読んでみたい
文学作品の紹介方法を少しかじりたい
書評講座に興味があるけど、どんなことをやっているのか知りたい
講師の豊﨑由美さんはほかでも書評を教えていらっしゃるので、そこで勉強した&勉強中
という方には特におすすめです。あわせて、この同人誌で書評している作品も楽しんでいただければ!!
紙版の予約注文を承っておりますので、よろしければこちらからどうぞ。紙版のネット販売、電子版の作成も続く予定です。
もし、この同人誌を店頭に置いてもいいよ、という書店様がありましたら、是非上記の注文票からよろしくお願い申し上げます。ニュースレターへお問い合わせくださるのでも構いません。
内容が出来上がってきたのをみて、これはBookpot 編集部の力作なんじゃないか、と思いました。完全な自画自賛ですが。制作に関わった人たちは20人弱。その中の数名で編集部を結成し、企画から構成、形にするところまで引っ張っていってくれてます。ちなみに私は編集部員じゃなく、広報担当です。
今週気になった書評?
「書評」でも翻訳文学でもないのですが、文藝春秋のこちらの動画が大変面白かったので紹介します。「ヤクザと文学」というテーマで鈴木智彦さんと西岡研介さんが、10冊ずつ、オススメのヤクザ本を紹介しています。「ヤクザは文学っていうより、エンタメ」なのだそうです。
司馬遼太郎の小説『俄』からはじまって、実録なども紹介されています。書き手が何を資料にして書いたのか、登場人物の談話として括弧書きで書くのか、地の文で著者の言葉として書くのか、という解説が大変に面白く、書評でそういう情報も書けたら面白いだろうな、と思いながら聞いていました。あと、書く人の勇気についても話されていて、参考になりました。ありますよね、翻訳でも、勇気を出して自分で決めてしまったほうがいい局面……。
Bookpottersの仲間も翻訳時に鈴木智彦さんの著書を参考にしたとおっしゃっていたのですが、この動画を視聴すると、任侠系の小説を訳すとか、相当な悪人の会話文を訳すときのために、資料として買いたくなる本がいろいろと紹介されています。
ヤクザの「滅私奉公の美学」が戦時に政府に利用された話なども、こちらの無料公開の動画で聴けます。私は文藝春秋のサブスクをしているので、全部聴きましたが、「任侠」という明確な切り口だけでこれだけ話せるってすごいですし、端から端まで退屈しないんです!
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というわけで、みなさん、また次回にお会いしましょう!