2024年は文フリから始まったっけ
書評講座は3回、同人誌は1冊、そして読書会も
みなさま、いかがお過ごしですか? 2024年もあっという間だった気がします。年末ということで、今回はBookpotters の活動を振り返ってみようと思います。
書評講座
2021年末の初回以降3年が経ちますが、今年は講座を3回開きました。
第6回=『ハリケーンの季節』
第7回=ポール・オースターの追悼書評講座
第8回=『邪悪なる大蛇』と『缶詰サーディンの謎』
オースターの特別回は、作品が重ならないよう調整して書評を書いてもらったので、オースターの作品群を縦断的に振り返ることができました。映像作品や、クッツェーとの書簡など「そんなのもあったんだ!」と代表作以外の作品にも触れたりと新しい発見の多い講座でした。また、特別回をやろうと思います。
今後の目標ですが、英語以外の言語の翻訳者さんにも書評講座に来ていただけるとうれしいです。もちろん、英語の翻訳者さんも大歓迎ですよ! 産業翻訳や映像翻訳をしている方も大歓迎!
同人誌と文フリ
参加者が4回目まで書き溜めた書評を集め、同人誌を作り、文フリ初参加をキメたのは今年の1月。「あの黄色い冊子でしょ?」と声をかけてもらえるほど人に覚えてもらいました。完売したのですが、もしかしたら、いつかまた販売できるかもしれません。ECサイトにメールのリンクがあるので、ご購入冊数等をお知らせください。この同人誌は書評もさることながら、そのあとに続く座談会で講師の豊﨑さんに突っ込まれているところが面白くて勉強になると、多方から評価していただきました。
Bookpot 編集部も誕生し、次の同人誌の企画を進めています。次号はオースター特集です。他にも、小さな書評集を定期的に出す予定です。編集部は各自本業があるなか、企画、製作、販売、発送、在庫管理までやってくれているので、他の人たちが執筆と費用の一部を負担する形で同人誌を作っています。制作費捻出にご協力をお願いいたします!
読書会
Bookpotters のお仲間、檀原美奈さんの発案で読書会も隔月で開くようになりました。檀原さんの段取りで『ピュウ』を訳された井上里さんがゲストで来てくださりました。『死んでから俺にはいろんなことがあった』の回には、まえだようこさんの声かけで、訳者の木下真穂さんにお越しいただきました。訳者さんたちのご厚意に甘えて、翻訳秘話や苦労点、作品の文化的背景などなど、ためになる話を聞かせていただきました。他にも『ずっとお城で暮らしてる』『折れざる槍』を読みました。訳者のみなさん、よかったら読書会へいらしてください。
書評
2024年11月30日発行の図書新聞No.3665に、眞鍋惠子さんによる、『立秋』(乙川優三郎著、小学館)の書評が掲載されました。書評は以下のリンクからお読みいただけます。
https://note.com/yasushi_kaneko/n/n8eb60fa3dce7
同じ号には、江戸智美さんによる、『楽園の夕べ』(ルシア・ベルリン著、岸本佐知子訳、講談社)の書評も掲載されています。
https://note.com/yasushi_kaneko/n/nb9f80eddbbc4
訳書
Bookpotters の訳書の紹介です。
吉井智津さんが訳された、『偽りの空白』(トレイシー・リエン著、早川書房)。今年6月に刊行されました。
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000614567/
五十嵐真希さんが編集を担当された、『チャン・ソク詩選集 ぬしはひとの道をゆくな』(チャン・ソク著、戸田郁子訳、クオン)が10月に刊行されました。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910214634
https://note.com/cuon_cuon/m/m17ef77e1d3aa (こちらは制作にあたり、五十嵐さんと戸田さんが制作秘話を執筆したもの)
そして、わたくし新田享子は『リベラリズムという妄想』(ジョン・ミアシャイマー著、経営科学出版)を訳しました。文芸ではなく、国際政治の教科書的な本ですが。一般書店では流通しておらず、アマゾンからのみ買えます。
こうしてみると、盛りだくさんな1年でした。同人誌制作をきっかけに直接顔を合わせる機会や、軽出版界隈の方々に話を聞く機会もありました。メンバーさんが独自に「こうしたらどうだろう?」と提案してくれることも増えて、活動の幅がふくらんできていると感じます。来年も活動を続けていく所存ですので、どうかよろしくお願いいたします。この一年、ご購読ありがとうございました。来年もみなさまにとってすばらしい一年でありますように。

