講座はごぶさたでも、書評は書いてます
ニュースレターもごぶさたですが……
お久しぶりです。最近、本業が忙しくて書評講座に手が回りません。できれば、年末までにもう一回開催したいです。
ですが、書評は書いています。トロントの日系生活情報誌『Torja(とるじゃ)』に毎月、Bookpottersが交代で書いています。図書新聞にもメンバーの一部の人が書いていらっしゃいます。
トロント国際映画祭
私の住むトロントでは、9月4日から14日までトロント国際映画祭が開催されています。コンペティション形式ではないので、映画祭に訪れた観客が投票で決める「ピープルズ・チョイス・アワード」が最高賞です。
俳優はレッドカーペットを歩くだけでなく、トロントの街中のカフェやレストランにサプライズで現れます。もちろんファンも殺到しますし、映画関係者の集まりもたくさん催されます。秋の始まりを告げるお祭りです。
日本からは『国宝』『遠い山なみの光』『8番出口』『レンタルファミリー』『ルノワール』などなど、たくさんの映画が出品されていて、のんびり構えていたら、一般のチケットは売り切れ、プレミア価格のチケットしか手に入らないのであきらめました。ギレルモ・デル・トロの『フランケンシュタイン』なんて500ドル超えです! あとでネットフリックスで配信されるとわかっていても、みんな先行で観たいんですね。
映画原作の書評
『Torja(とるじゃ)』でもトロント国際映画祭特集が組まれたので、まえだようこさんに『遠い山なみの光』の原作の書評を書いてもらいました。媒体にこの作品を指定されたわけではないですが、以前、書評講座で豊﨑さんから「古典とまではいかない、古めの作品を紹介するタイミングや理由、その書評の書き方」を教わったので、チャンスだと思いました。「翻訳者のための書評講座」では、書くこと以外の諸々も豊﨑さんから教わります。ぜひ講座に挑戦&リピートしてみてください。
Bookpotters の書評!
先ほども書きましたが、まえだようこさんの、カズオ・イシグロ著『遠い山なみの光』(小野寺健訳、早川書房)の書評が『Torja』9月号に掲載されました。
上原尚子さんの、阿部智里著『皇后の碧』(新潮社)の書評が図書新聞3702号(2025年9月6日)に掲載されました。八咫烏シリーズが大人気の阿部智里氏による新しい精霊ファンタジー小説!
Bookpotters の訳書&同人誌!
まえだようこさんが参加している同人誌『ほんやく日和』のイベントがあります。
9月14日の文学フリマ大阪にて『ほんやく日和』 vol.5 の販売を開始します。
絵本、詩、短編小説など、19-20世紀の女性作家たちに光を当てる作品集です。
今後の取扱い書店など詳しくはこちらのアカウントをご覧ください。
辻村万実さんの訳書『闇に願いを』(クリスティーナ・スーントーンヴァット著、こだまともこ、辻村万実訳、静山社)が、「10代が選ぶ海外文学大賞」のロングリストに入っています。おねでとうございます。そして、二次投票は9月26日までです。
新田享子の訳書が出ました。
ジョン・ミアシャイマー&セバスチャン・ロザート共著『国家戦略のリアリズム』(経営科学出版)です。合理性を再定義して、信頼できる理論に基づき、熟慮された国家の政策を合理的決定とみなすべきと提唱している国際関係論の本です。原著のタイトルは『How States Think』。
おまけ
トロント国際映画祭にからめて、フォーリー・アーティストの小山吾郎さんにインタビューしました。フォーリーとは映画の小さな効果音を作る仕事です。
「翻訳者のための書評講座」でも、フォーリー・アーティストが主人公の、チャック・パラニューク著『インヴェンション・オブ・サウンド』(池田真紀子訳、早川書房)が課題書に選ばれた回がありました。
このインタビューは小山さんのスタジオ「Footsteps」を訪ねて収録したので、実演もあります。聞いてみてください。自画自賛ですけど、すごくおもしろいですよ。

